気候危機は、未来にやってくる問題ではなく、今すでに私たちが直面している大きな問題です。日本においても2018年に起きた西日本豪雨は記憶に新しく、オーストラリアでも2020年に史上最悪の森林火災がありました。企業の経済活動それ自体が環境に対して悪影響をもたらす一面があることは事実です。

企業が社会的な責任を果たす上で求められる「存在意義」は何か、企業は何のために存在するのか、その答えを「地球人倶楽部」は求め続け、ひとつの答えとして、社会的な存在意義を次のように考えました。

地球人倶楽部という、少し大げさなブランド名で、1988年に活動をスタートさせていただきました。有機農業や安心・安全な食品を通して、お客様の健康をサポートすること、自然を大切に思い環境問題について、世の中へ発信していこうという理念を掲げていました。

しかし、そんな願いもむなしく、世界の自然環境は悪化が進んでいます。私たちは、小さな組織体であり、世界はおろか国内においてもインパクトのある活動をすることは簡単ではありません。ただ、環境問題へ向き合い、行動することは、自分たちの生活レベルの向上に直結するというポジティブな意識が世界のスタンダードとなってきていることは明るい部分です。

そうした中で私たちにできることは何か。これまで通り、事業活動を通して、環境負荷の少ない商品を取り扱うこと。それから、世界中で運営され、影響力のあるNGO団体様を通して、インパクトのある活動を支援し、未来にやってくる問題解決の一助として微力ながら貢献することだと考えています。